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日本に5.7億元送金か、当局に調査請求


ニュース 政治 作成日:2008年12月15日_記事番号:T00012256

日本に5.7億元送金か、当局に調査請求

 
 陳水扁前総統ファミリーによるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑の捜査を続ける最高検察署特別捜査班の調べによると、陳前総統と吳淑珍夫人は、第2次金融改革に絡み企業から受けたわいろや国務機密費の横領で得た資金など、5億7,000万元(約15億6,000万円)を陳前総統一家の関係者が持つ日本の口座に移したとみられ、特捜班は既に、国際刑事警察機構(インターポール)を通じ、国際的なマネーロンダリング事件として資金の流れを究明するため日本当局に調査を請求している。13日付中国時報が報じた。

 また、特捜班は、前総統一族が不法に得た資金は、その一部がクレディスイス・シンガポールの口座に移されたほか、国泰世華銀行の保管庫にも金の延べ棒、米ドル、日本円などの形で一時合わせて10億元近くの資産が保管されていたとみている。

 しかし、陳前総統の娘婿、趙建銘氏がインサイダー取引疑惑をめぐって検察の取り調べを受けた06年6月、世論の批判の高まりをみた前総統と呉夫人は、同保管庫に残されていた7億4,000万元を元大証券の杜麗萍・前董事に依頼して運び出し、日本や米国、域内の関係者口座に移したとみられており、特捜班は捜査を続けている。