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作成日：2008年12月15日_記事番号：T00012257
陳前総統夫妻、辜仲諒氏から現金2.9億元受け取る
陳水扁前総統らに対する起訴状で、検察側は陳前総統夫妻が中国信託金融控股の辜仲諒元副董事長（逮捕済み、保釈中）に２億9,000万台湾元（７億9,400万円）に上るわいろを要求していたことを明らかにした。13日付聯合報が伝えた。
起訴状は贈賄の目的に触れていないが、中国信託金融控股による兆豊金融控股への出資に便宜を求めた可能性が高いとみられる。指名手配されていた辜仲諒氏は11月24日に日本から戻ったところを逮捕され、一連の経緯について供述したもようだ。
わいろは2002年から05年にかけ、辜仲諒氏本人の手により全額が現金で首相官邸や総統府に運ばれていた。検察は辜仲諒氏のわいろがスイスに送金された秘密資金の一部だったとみている。
捜査関係者は「辜仲諒氏が（陳前総統の側近の）馬永成氏を通じ、現金を陳前総統に渡していたことが関係者の証言で明らかになっている。陳前総統はもはや呉淑珍夫人がすべての資金を管理していたとは言い逃れられない」と指摘した。
検察は立件に向け、贈賄の目的などについて引き続き解明を進める方針だ。
