ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台風4号が台湾本島通過、2人死亡334人負傷(トップニュース)


ニュース 社会 作成日:2025年7月7日_記事番号:T00122703

台風4号が台湾本島通過、2人死亡334人負傷(トップニュース)

 交通部中央気象署(CWA)は7日、中度(台湾基準。日本では強い~非常に強い勢力に相当)の台風4号(アジア名・ダナス)が6日午後11時40分ごろ嘉義県で上陸し、軽度(日本では弱い~並の強さに相当)へと勢力を弱め、6時ごろ桃園市・新竹県境付近から台湾海峡に抜けたと発表した。中南部を中心に豪雨や強風をもたらし、台南市で街路樹の倒木などにより2人が死亡したほか、負傷者は全土で334人に上った。中央社などが伝えた。

/date/2025/07/07/00taifeng1_2.jpg嘉義市の夜市(ナイトマーケット)は、強風でテントや支柱が倒れた(7日=中央社)

 7日午前11時ごろ、台湾は暴風域を脱し、陸上警報が解除された。

 中央気象署によると、台風が嘉義県から上陸したのは記録がある1958年以降で初めて。嘉義県や台南市では強風が吹き荒れ、店舗の看板や足場などが吹き飛ばされ、街路樹や道路標示の柱が倒れるなどして、災害対策本部、中央災害応変中心の7日統計によると、被害の通報は2270件に上った。

/date/2025/07/07/00taifeng2_2.jpg嘉義市の交差点では、信号と道路標識の柱が折れ曲がった(7日=中央社)

 嘉義県や台南市を中心に一時68万戸余りで停電した。うち39万戸がまだ復旧していない。10県市で避難所が47カ所に開設され、一時580人が避難した。

 死亡したのは、農業用車両で果物を販売中に強風で倒れた街路樹に当たった男性(69歳)と、自宅の停電で人工呼吸器が停止した男性(60歳)。

 台風4号の通過に伴い、公共機関・学校を休みにする「停班停課」の措置が取られた県市は、▽新竹県、▽新竹市、▽苗栗県、▽台中市、▽南投市、▽彰化県、▽雲林県、▽嘉義県、▽嘉義市、▽台南市、▽高雄市、▽屏東県、▽澎湖県──と、桃園市の一部(蘆竹区、大園区、観音区、新屋区)。

■高鉄や台鉄、一部運休

 台湾高速鉄路(高鉄)は7日、全線で上り・下りとも1時間に3便の各駅停車、自由席で運行した。台風の影響で大量の木の枝などが線路に吹き込んだため、台中〜左営間は始発から運行を停止したが、午前9時40分から運行を再開した。

 台湾鉄路(台鉄)は同日午前、西部幹線(基隆〜潮州間)の指定席列車(自強号など)や一部の支線などで運行を停止した。正午以降、観光列車を除いて、順次運行を再開した。

 また、高雄市では桃源区を流れる川の増水で山間部の道路が100メートルにわたって流失し、通行できなくなった。人的被害はなかった。

/date/2025/07/07/00taifeng3_2.jpg高雄市苓雅区では、強風で折れ曲がった傘をさしながら歩く人もいた(6日=中央社)

 桃園国際空港では、中国各都市やフィリピンのマニラに向かう航空便などが欠航となったり、日本などに向かう多くの便で遅れが出た。

 一方、台北市や新北市の都市交通システム(MRT)では、風雨の状況を見て運行間隔を調整しているものの、ほぼ通常通り列車を運行した。

 

【セミナー情報です】
在台日系企業でAI活用は可能か?現地法人における生成AI活用術セミナー。AIによる業務改善、生産性向上の方法を紹介します。
検索は「ワイズ、生成AI活用術」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/122303.html