宏碁(エイサー)の第3四半期のパソコン(PC)出荷台数は、前期比45%増、前年同期比78.8%増の967万台という好成績だった。7月に発売した低価格ノートパソコン(ネットブック)、Aspire One(アスパイア・ワン)の好調から世界シェアを12.2%まで拡大、2位のデルに1.7ポイント差まで迫っている。市場調査機関、アイサプライ(iSuppli)の12日発表を基に、13日付経済日報が報じた。
華碩電脳(ASUS)もネットブック、Eee PCの出荷を伸ばし、ノートPCシェアでは聯想集団(レノボ)を抜き5位に入ったが、PC全体では6位にとどまった。PC世界シェア首位はヒューレット・パッカード(HP)の18.8%で、前年同期比13.5%増の1,485万台だった。
第3四半期、世界市場全体のPC出荷台数は前年同期比15.4%増の7,905万台と、予想を上回る成長となった。デスクトップ型PCの年成長率はマイナス1.3%となった一方で、ノートPCは40%近い伸びを見せ、初めてノート出荷台数がデスクトップを上回った。
アイサプライによると、世界市場における今年通年のPC出荷台数年成長率は、従来予測の12.5%から13%に上方修正され、来年の年成長率も従来予測の11.9%から4.3%へと下方修正されたものの、外資系証券会社のゼロ成長、マイナス成長予測と比べると楽観的な見通しとなっている。