ニュース 電子 作成日:2025年7月8日_記事番号:T00122729
グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアがIC設計最大手、聯発科技(メディアテック)と共同開発したスーパーコンピューター用のシステムオンチップ(SoC)「GB10」を搭載した個人向けの人工知能(AI)スパコン「DGXスパーク」が7月から、華碩電脳(ASUS)などから供給される。ハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)を備えた小型スパコンの登場で、生成AIの開発や応用に弾みがつきそうだ。8日付経済日報などが報じた。
エヌビディアのAIスパコン「DGXスパーク」(右)(3月19日=中央社)
エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)は今年1月、米ラスベガスで開かれた家電見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に先立つ基調講演で、メディアテックとの協業で個人用AIスパコン「Project DIGITS」を発表していた。
DGXスパークは、1000TOPS(1秒間に1000兆回の演算が可能)の演算が可能で、最大2000億パラメーターのAIモデルを実行できる。クラウドやデータセンターへのモデル転送がスムーズに行え、開発者や研究者が机の上のPCで大規模AIモデルを動かすことができる。
ASUSのほか、宏碁(エイサー)、技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)、微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)、デル、HP、聯想集団(レノボ)なども今月からDGXスパーク製品の出荷を始める計画だ。
ASUSはこのほど、開発者を対象にしたオンライン発表イベントで、DGXスパークをベースとした新製品「ASUS Ascent GX10」の実機デモを披露した。7月22~23日に北米、アジア太平洋、欧州・中東・アフリカ(EMEA)で発表する予定だ。
■販売価格12万元か
いくつかの販路では最近1カ月の間、DGXスパークのオファー価格を提示し始めた。仕様や容量の違いにより、価格は12万〜14万台湾元(約60万〜70万円)となっている。
各社はいずれも予約を受け付け中で、出荷時期は未定。サプライチェーン関係者は、出荷は早くても7月末〜8月初めになる見通しと予想した。
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