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作成日:2008年12月15日_記事番号:T00012273
全聯とカルフール、小型店舗に注力
大型店市場が飽和状態となる中、スーパーマーケット業界首位の全聯福利中心と量販店の家楽福(カルフール)が、小型店舗の出店に力を入れる。両社とも低価格を武器に、不景気の中で積極的に攻勢を掛けている。15日付経済日報が伝えた。
全聯は今年台北市で100坪以下の小型店舗を2店舗出店し、年末までに台湾全土で442店舗を展開、売上高は420億台湾元(約1,150億円)に達する見込みだ。今後、来年1月末までに4日に1店舗のペースで12店舗を新たに出店する。蔡建和総経理は、中高層の幹部育成や中南部での生鮮食料品システム整備などが緊急の課題であり、「これは全聯にとって自己との競争だ」と語った。
カルフールは今年13店舗を新規出店、量販店では史上最速のペースだ。来年1月には台北県板橋市に600~700坪の、同社としては小型の店舗を出店する。2005年から全聯の動向を研究し、06年から店舗の小型化を計画していたという。計画内容は極秘といい、同社は小型店舗に強い期待をかけているようだ。
全聯とカルフールの店舗小型化戦略は、ライバルの頂好超市(ウェルカム、スーパーマーケット)や松青超市(マツセイ)、大潤発(RTマート)などのスーパー・量販大手との競争が激しくなるため、消費者にとって朗報だと経済日報は伝えている。