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作成日:2008年12月15日_記事番号:T00012278
《大直航時代》香港・マカオ路線、ビジネス客が大幅減か
中台チャーター便の平日への運航拡大で、これまで乗り継ぎに利用されてきた香港・マカオ路線は大幅な旅客減少が予想され、両地区を拠点とする航空会社は苦境に立たされそうだ。15日付経済日報が伝えた。
交通部の統計によると、昨年台湾から香港・マカオに赴いた旅客は422万人余り、うち少なくとも7割、約300万人が中国の各都市への乗り継ぎとみられ、香港のキャセイ・パシフィック航空やマカオ航空がこの恩恵を受けていた。今後は毎週108便、中国21都市への就航で、ビジネス客の大幅減少は避けられない。
これについてキャセイ航空は、「今後少なくとも2カ月間は旅客の流れを見て、当社のどの程度の影響があるか把握していきたい」としている。また、香港便のチケットが9月以降値下げが行われていることについて侯恩賜・同社広報部経理は、「金融危機と景気後退によるもので、値下げで消費を喚起している」と述べ、チャーター便との関係を否定した。
マカオ航空も、「中台直航便による旅客減少を視野に、2年前から観光地としての開発に力を入れている。台湾人にとってマカオは既に乗り継ぎ地点ではなくリゾート地だ」として、中台直航が同社の業績に深刻な影響を与えるという見方を否定した。