中台直航チャーター便の平日運航、および貨物便就航により、中台の航空会社の間での競争の激化が予想されている。そんな中、中華航空(チャイナエアライン)と長栄航空(エバー航空)は、中国の航空会社に比べ豊富な国際線ネットワークを生かし、欧米へ向かう中国人旅行者が、中国航空会社の航空機で桃園国際空港に到着した後、中華航空やエバー航空に乗り換えて目的地へと向かうといった新たな提携モデルを模索している。15日付経済日報が報じた。
直航便の拡大で初めて台湾に飛来した深圳航空機は、台北・松山空港で歓迎の放水を受けた(15日=中央社)
平日チャーター便のスタート直後、中国側航空会社は低価格戦略で顧客獲得に努めるとみられ、台湾側にとっては大きな圧力となると予想される。しかし、エバー航空の聶国維総経理は、「中国大陸に綿密なネットワークを持つ中国側と、国際線に強みを持つ台湾側航空会社は協力関係を築く余地がある」として、「大陸から海外へ出かける旅行者は膨大な数に上るため、今後大きな商機が期待できる」と語った。
また航空貨物便に関して中華航空は、中国貨運航空(チャイナ・カーゴ・エアラインズ)および中国南方航空(チャイナ・サザン・エアラインズ)と「商業提携協議」に署名し、台北~上海および台北~広州路線で双方の貨物スペースの貸借および代理業務を相互に行うことで契約を結んでいる。