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作成日:2008年12月16日_記事番号:T00012285
実はかつらだった!暴かれた邱毅立委が悔し泣き

今、台湾の政界で最もホットな話題といえば、邱毅立法委員(国民党)の「かつら事件」だろう。政界ネタを暴露することで有名な邱立委がかつらをはぎ取られ、テレビカメラの前でこれまで隠してきた薄い髪の毛を初公開する羽目になってしまったのだ。
事件は15日午前、邱立委が監察院を出た直後に起きた。1人の男性が背後から邱立委に近づき、彼の頭に手を掛けたかと思うと、つかんだ髪の毛を引きはがした。
すると現れたのは、白さも目立つ髪の毛を載せた別人のような薄い薄い頭部!あろうことかテレビカメラの前での出来事で、邱立委は驚愕(きょうがく)した表情で男性の手からかつらを奪い返そうとしたが失敗。むき出しになった頭を手で覆い隠し、そそくさと車に乗って立ち去るしかなかった。
邱立委のかつらを奪った男性は、台南市安南区の陳水扁後援会会長、黄永田氏。彼は王幸男民進党立委のおいに当たり、地元でも有名な熱狂的な陳前総統支持者だ。強制罪で捕まった黄氏は「わざとじゃなかった」と答えたとか。同日夕方、1万5,000台湾元(約4万1,000円)で保釈された。
いつもは暴露する側だが、今回は逆に暴露される側に立った邱立委。これまで「絶対にかつらじゃない」と地毛を主張してきただけに、相当きまりが悪かったようだ。「公衆の面前で丸裸にされたようだ」と心境を語った。
また、同日夜のテレビの討論番組で事件について語った際は悔し涙を流し、「陳前総統の悪行を暴くためにこれまでも脅迫や侮辱を受けてきた。こんなことぐらいで暴露はやめない」と憤った。
なお、かつら業者によると、邱立委のような密度の濃い逆立った短髪のかつらの製作は難しく、高級な材料を使っていれば10数万元はするという。かつらの秘密、今回はご自身で暴露してみてはいかがだろうか。