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海運直航、馬総統「戒急用忍の時代過ぎた」


ニュース 運輸 作成日:2008年12月16日_記事番号:T00012293

海運直航、馬総統「戒急用忍の時代過ぎた」

 
 馬英九総統は15日、高雄港で国共内戦終結以来初めてとなる海運直航の就航式典に出席し、台湾の対中政策の基本路線だった「戒急用忍(急がず忍耐強く)、有効管理」の時代は過ぎ去ったと宣言した。16日付中国時報が伝えた。
 
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海運直航スタートの記念式典に臨んだ馬英九総統(15日=中央社)

 馬総統は「直航は両岸(中台)の和解を意味する。対立ではなく交渉で、衝突ではなく和解で、両岸は平和と繁栄を目指していくべきだ」と訴えた。

 馬総統は経済的側面から見て、空路直航で年間30億米ドル以上、海運直航で毎年40億米ドル以上のコスト削減効果が見込まれるとの認識を示した。その上で、「台湾は東アジアの中心に位置しており、高雄からその他の港湾都市への平均距離は最も短い。高雄港は中継貨物の増加が見込める」と述べ、中台間の海運直航が台湾海運業発展の大きな契機になるとの認識を強調した。

 一方、基隆港の就航式典には劉兆玄行政院長が出席し、「海と空の直航は馬総統の全住民に対する公約だ。基隆港は北台湾のきらめく星になった」とあいさつした。