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鳥インフル発生報道、農委会が否定


ニュース 社会 作成日:2008年12月17日_記事番号:T00012318

鳥インフル発生報道、農委会が否定

 
 行政院農業委員会(農委会)は17日、「現段階で台湾で鳥インフルエンザは発生していない」と発表し、同日付自由時報による「台南県の養鶏場で大量死したニワトリから鳥インフルエンザウイルスH5N2型が検出されたが、農委会が情報を隠ぺいした」という報道を否定した。

 自由時報は1面で、「11月に台南県内のある養鶏場でニワトリの大量死が起き、弱毒性の鳥インフルエンザウイルスH5N2型が検出されたが、農委会上層部は全面直航開放直前の微妙な時期に混乱を招くことは好ましくないという判断から行政院に報告せず、『ヒトへの感染はない』ことを理由に公表を避けた」と報じ、「政府の情報隠ぺい」を厳しく批判した。

 報道を受けて農委会は記者会見を開き、「今年は鳥インフルエンザが疑われるという通報を計8件受けたが、調査の結果、いずれのケースでも高病原性H5N1型ウイルスは検出されなかった。台湾は依然『非感染国』だ」と強調。「台南県でH5N2型検出」という報道内容については、「先月12日、高雄県の養鶏場で死んだニワトリからH5N2型と疑われるウイルスが検出された。しかし、死んだニワトリは養鶏場全体の3%に満たず『正常』な範囲に入る」と語り、自由時報の「大量死」は誤報だと指摘した。

 自由時報の報道については、蘇煥智台南県長も、「台南県で鳥インフルエンザは起きておらず、報道は事実と異なっている」と語った。