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陳前総統の保釈決定、高裁が地裁に再検討指示


ニュース 政治 作成日:2008年12月18日_記事番号:T00012347

陳前総統の保釈決定、高裁が地裁に再検討指示

 
 マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴され、証拠隠滅の恐れがないなどとして保釈された陳水扁前総統をめぐり、検察側が台北地裁による釈放決定を不服として行った準抗告で、台湾高裁は17日、「証言を行った部下や企業関係者との口裏合わせや証拠隠滅の恐れがある」として、台北地裁に決定の再検討を命じた。18日付蘋果日報が伝えた。

 台北地裁は18日にも審理を開き、陳前総統に対する処遇を決定する方針。陳前総統は保釈金なしで釈放されているが、審理の結果によっては、新たに保釈金の支払いを求められるか再収監される可能性がある。

 台湾高裁は、「過去に検察側に証言した人物は陳前総統と親交があった人物が多く、陳前総統に有利な判決を導き出すために口裏を合わせ、証言を覆す可能性がある」と指摘した。その上で、証人が必ずしも証言を覆すとは言えないが、陳前総統による接触で証人が圧力を感じる可能性があるとして、台北地裁に保釈決定の妥当性に関する再検討を求めた。

 最高検察署特別偵査組は「高裁の支持に感謝する。裁判所の決定を尊重する」とのコメントを出した。

 一方、陳前総統は「自分は退任した総統で、特別な影響力はない。逃げも隠れもしない」と準抗告に反発していた。