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中台産業懸け橋計画、漢方薬で始動


ニュース その他分野 作成日:2008年12月18日_記事番号:T00012348

中台産業懸け橋計画、漢方薬で始動


 尹啓銘経済部長は17日、両岸中草薬(漢方生薬)協力技術交流フォーラムに出席し、中台間で「両岸産業搭橋専案(中台産業懸け橋プロジェクト)」と名付けた産業提携プロジェクトを通じ、産官学の協力を強化していく方針を改めて示した。中台間で産業分野の相互補完を進めるのが狙いだ。18日付工商時報が伝えた。
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漢方薬フォーラムに参加した中国・国家中医薬管理局の李大寧副局長(中)と尹経済部長(左)は記念の贈り物を交換した(17日=中央社)
 
 経済部は計画に基づき、来年2月から▽太陽電池▽紡織・繊維▽自動車エレクトロニクス▽通信▽発光ダイオード(LED)──の各分野で業界協力を推進する構えだ。1年目の交流、2年目の交渉を通じ、3年目には協力関係の構築にこぎ着けるとしている。

 尹経済部長は「両岸の産業協力に向けた交渉は、相互に利益をもたらすことが必要だ。台湾の産業が国際競争力を備えるには、中台間の直航のほかに、インフラ整備や法規制の緩和などの条件なども組み合わせなければならない」と訴えた。

 一方、漢方生薬分野の協力を目指した今回のフォーラムは、市場開拓、生薬原料の供給、技術交流などを通じ、中台が相互補完的な関係を構築していくことを目的に開かれた。中台双方は18日にも戦略同盟、技術研究協力、漢方薬試験などの分野で協力覚書を交わす。

 尹経済部長は「中国の生薬資源の利用を拡大し、中国で新薬開発の臨床試験を行うなどして、共同で国際市場を開拓していけると考えている」とエールを送った。