ニュース その他分野 作成日:2025年8月18日_記事番号:T00123545
行政院主計総処は15日、2025年の域内総生産(GDP)成長率予測を4.45%に、5月時点より1.35ポイント引き上げると発表した。2年連続で4%台の見通しだ。米国が8月7日から台湾に対して暫定税率20%の相互関税を課したものの、人工知能(AI)需要が予想以上に強く、情報通信技術(ICT)製品の輸出や企業の設備投資が押し上げられると説明した。26年は2.81%成長、1人当たりGDPは4万1019米ドルと、初めて4万米ドルを超えると予測した。16日付経済日報などが報じた。
主計総処は、大手メーカーの多くが既に米国に生産拠点があるため、米国の半導体関税の打撃が緩和されるとして、25年の輸出総額は前年比24.04%増の5892億米ドルで過去最高を更新すると予測した。
モノとサービスの輸出の実質成長率の予測は23.74%と、5月時点の予測より12.30ポイント引き上げた。訪台旅行者が増加しているためだ。
民間投資の実質成長率予測は9.89%と4.12ポイント上方修正した。AI需要で半導体メーカーの設備投資が進んでいることなどが理由だ。
一方で、個人消費の実質成長率予測は0.85%と、0.79ポイント引き下げた。米国との関税交渉で、自動車に対する台湾への輸入関税が引き下げられると見込み、消費者が新車購入を先延ばししているためだ。
主計総処総合統計処の蔡鈺泰・処長は、AIが確実に上方修正の主因で、従来型産業は平凡な水準だと分析した。
四半期ごとのGDP成長率は、▽第1四半期(1~3月)、5.45%、▽第2四半期(4~6月)、8.01%(速報値)、▽第3四半期(7~9月)、2.91%(予測値)、▽第4四半期(10~12月)、1.72%(予測値)──。
25年の消費者物価指数(CPI)上昇率予測は1.76%へと、従来予測から0.12ポイント引き下げた。
■1人当たりGDP、4万ドルへ
26年のGDP成長率は2.81%と予測した。1人当たりGDP予測は4万1019米ドルと、初めて4万米ドルを超える見通しだ。
モノとサービス輸出の実質成長率は2.01%、民間投資は1.75%、個人消費は2.19%と予測した。
四半期ごとのGDP成長率予測は、▽第1四半期、2.39%、▽第2四半期、0.46%、▽第3四半期、3.52%、▽第4四半期、4.82%──。
26年のCPI上昇率は1.64%と予測した。
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