ニュース 機械 作成日:2025年8月20日_記事番号:T00123605
ロボット業界の展示会、台湾機器人智慧自動化展(台湾オートメーション・インテリジェンス&ロボット・ショー、TAIROS)と自動化関連展示会、台北国際自動化工業大展(オートメーション台北)がきょう20日、台北南港展覧館(TaiNEX)1館と2館で開幕した。今年はAI(人工知能)搭載ヒューマノイド(ヒト型ロボット)が脚光を浴びており、所羅門(ソロモン・テクノロジー)や達明機器人(テックマン・ロボット)などがロボティクスシミュレーションシステム、車輪型双腕ロボットなどを展示する。20日付工商時報などが報じた。
ソロモンはヒューマノイドを操作し、来場者の注目を集めた(20日=中央社)
世界16カ国・地域から1000社以上がブース4500小間を出展し、23日までの会期に33万人以上が来場する見込みだ。アップルやグーグル、アマゾン、テスラ、グラフィックスプロセッサー(GPU)大手のエヌビディアが担当者を派遣し、ロボット量産のためのサプライヤーを探すとみられている。
■自然言語でロボットに指示
ソロモンは、エヌビディアのフィジカルAI(物理AI)とロボティクス向けプラットフォーム「Jetson Thor」などを利用し、自然言語で操作できるヒューマノイドのシミュレーションシステムを展示する。
「赤い缶を拾ってください」など自然言語で指示をするだけで、ヒューマノイドが仮想空間内で意味を理解し、動作のシミュレーションを実行できる。これによりロボットのトレーニングが簡素化され、現実世界での応用が早まる。
ソロモンは車輪型双腕ロボットも展示している。このロボットは、自社開発のロボットビジョンシステム「超眼力システム(スーパービジョン)」を採用した。このシステムは、遠距離から小さな物体や細部の特徴を識別でき、欠陥検査、環境監視など高精度が求められる場面に応用できる。同システムは既に北米の顧客がヒューマノイドに搭載している。
テックマンは同社が開発した初の車輪型ヒューマノイドや、人と共に作業できる協調ロボットアームを展示する。
自動化設備メーカー、和椿科技(オーロテック)は、同社が代理販売する中国のロボットメーカー、深圳市優必選科技(UBテック・ロボティクス)の産業用ヒューマノイド「Walker S1(ウォーカーS1)」や「Walker S2(ウォーカーS2)」、深圳市越疆科技(ドボット)のヒューマノイドなど4種類を展示する。
オーロテックはヒューマノイドが指先で物をつかみ上げる様子を披露した(20日=中央社)
■IPC大手も出展
このほか、産業用コンピューター(IPC)大手、研華(アドバンテック)は、エヌビディアのJetson Thorプラットフォームを利用したソリューションを展示。新漢(ネクスコム・インターナショナル)はヒューマノイド用コントローラーを展示する。
出展企業はほかに、▽上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)、▽ファナック、▽川崎重工業、▽安川電機、▽クーカ──など。
展示会では自動化やロボットのほかに、▽3Dプリンティング、▽スマート金型、▽物流、▽コールドチェーン、▽レーザー、▽流体伝動──など8分野を展示している。
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