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石油・化学
作成日:2008年12月18日_記事番号:T00012361
台プラグループ、第6ナフサ5期の投資規模拡大
台塑集団(台湾プラスチックグループ)は17日、第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)を訪れた劉兆玄行政院長に対し、同プラントの第5期拡張計画の投資総額を当初見通しより485億台湾元多い2,805億元(約7,593億円)に増やす計画を伝えた。これにより、同プラント全体の投資総額は8,200億元に達する見通しだ。18日付工商時報が伝えた。
新たな計画によると、第5期拡張計画の完成により、同プラントの生産量は原油換算で第4期の日産54万バレルから72万バレルへと増える。また、イソプレンなど新たな生産プロセスに関する計画が4項目追加され19項目となった。この結果、第5期拡張計画の細目は38項目から42項目に増えた。
同社の王文淵総裁は「第5期拡張ではガソリン、ディーゼル油の生産を減らし、付加価値の高い石油化学製品の生産を増やす」と述べた。その結果、第5期の製品輸出比率は第4期の53%から38%へと下がる見通しだ。
王総裁はまた、「政府はいかなる投資も支持すると確信しているが、経済発展と環境保護をともに考慮しなければならない」と述べ、環境対策をめぐり計画が棚上げ状態となっている現状の打開に努める姿勢を示した。
経済部は先月、大気汚染物質の排出削減対策について、台プラグループ側に改善計画の提出を求めており、同社は来年の春節(旧正月)までに提出を見込んでいる。