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陳前総統の保釈決定を維持、台北地裁が決定


ニュース 政治 作成日:2008年12月19日_記事番号:T00012377

陳前総統の保釈決定を維持、台北地裁が決定

 
 マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴され、台北地裁に保釈された陳水扁前総統をめぐり、検察側の準抗告が台湾高裁に認められたことを受け、台北地裁は18日、保釈決定をめぐる再審理を開き、陳前総統を保釈金なしで保釈するとした当初の決定を維持することを決めた。19日付蘋果日報が伝えた。

 検察官と陳前総統サイドの弁護士による5時間の激しい論争の末、周占春裁判長ら3人の裁判官は「被告の容疑は重大で、過去に検察の捜査を妨害したことがあるとはいえ、逃亡したり、証人と口裏を合わせたりはしていない」と指摘し、当初の決定と同様に保釈金なしで保釈を認める決定を下した。

 ただ、同日の決定では、保釈条件に「群衆の力で審理に影響を及ぼしてはならない」という当初の但し書きに加え、「証人や事件の捜査、審理に当たる公務員とその家族の身体や財産に危害を加えたり、脅迫を行ってはならない」との一文が追加された。陳前総統はこれら条件に違反した場合には、裁判官は直ちに収監を命じることができる。

 陳前総統は決定が下されると緊張した面持ちで「関心に感謝する」と述べただけで、裁判所を去り、当初予定していた記者会見も中止された。