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南亜科、累積赤字が資本額の半分に


ニュース 電子 作成日:2008年12月19日_記事番号:T00012399

南亜科、累積赤字が資本額の半分に

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAM大手、南亜科技は1月~9月までの連結決算における損失が248億台湾元(約682億円)に上り、実収資本額469億9,600万元の2分の1を超えたことを明らかにした。同社の株式は9月末に額面割れを起こしており、第4四半期の赤字も確実なため、今年末または来年に1株当たりの純資産が5元を下回り、台プラグループ初の信用取引規制銘柄に指定されて、資金調達に大きな支障が生じることも懸念されている。19日付工商時報が伝えた。

 台湾証券交易所の発表によると、同社の負債総額は11月末の時点で93億7,000万元、総資産に占める割合は72.85%に達し、手持ち資金は1億9,200万元にまで低下している。また、来年に償還期限を迎える転換社債と無担保社債は118億8,000万元に上る。

 同社は茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)と同様、政府に救済を申請するとみられている。白培霖同社副総経理は、「株式の信用取引規制の事態は避けたい。来年第1四半期に減産効果が表れることを期待しつつ、損失の抑制に取り組んでおり、業界の景気回復を待ちたい」と語っている。