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作成日:2008年12月22日_記事番号:T00012407
ミシュランガイド台湾版発行へ、アジアでは4地域目

世界で最も権威のあるレストランの格付けガイドブック「ミシュランガイド」の台湾版が発行される予定だ。アジアでは東京、香港、マカオに次いで4番目の地域版となる。
ミシュランガイドは1900年の初版以来、1世紀以上の歴史を持ち、目下10カ国語で発行。レストランガイドでは、料理、サービス、施設面での評価が掲載されている。
料理の評価は1~3の「星」の数で格付けされ、最高ランクは「そのために旅行する価値がある卓越した料理」とされる3つ星。3つ星レストランの場合、ディナー価格は最低100ユーロ(約1万2,500円)から。また、星が付かなくても掲載されたこと自体が一定の評価を受けた証となる。
ミシュランガイド台湾版の発行は、行政院新聞局、外交部、観光局が計500万台湾元(約1,374万円)を出資して推進。早ければ来年09年にも仏ミシュラングループが覆面調査員を台湾に派遣し、3~4か月かけて調査を進める。発行部数は1万部以上で、初期段階では英語およびフランス語版となる予定。内容は3年ごとに更新されるという。
東西食文化の違いから、格付け結果に対する論争も起こりそうだが、3つ星の付いたレストランは国際的なお墨付きをもらったも同然とあって、業界ではミシュランガイドがもたらすビジネスチャンスに期待する声も高い。
目下、3つ星レストランは、世界中で100軒にも満たないが、台湾は一体いくつの星を獲得するのかが注目されるところ。もし星の数が少なければ、観光客の呼び込みにも影響しかねないとの懸念もあるという。