パッケージング・テスティング（封止・検査）世界最大手の日月光半導体（ＡＳＥ）が300人以上の大量リストラを行ったという観測を、同社従業員からの証言を基に20日付蘋果日報が報じた。
この従業員の訴えによると、ＡＳＥは今月初め、桃園県中レキ工場（レキはつちへんに歴）の従業員全員に、約13カ月間の無給休暇取得に応じるという誓約書にサインさせた上、多くの従業員を解雇したという。
これに対し同社の劉詩亮副総経理は19日、大量リストラは行っていないと明言したが、無給休暇や早期退職優遇制度などにより年末までに全従業員の約５％（約1,000人）の削減を法律にのっとって実施すると語った。
また、同じく半導体検査大手の京元電子（ＫＹＥＣ）の従業員も蘋果日報に対し、「会社が解雇手当節約のため、従業員に自ら辞職を願い出るよう迫っている」と語った。これに従わなければ、「辞職するまで無給休暇を取らせる」と脅しているという。同社はこの情報を否定し、「業績不良従業員を全体の５％に当たる約200人解雇する予定だが、支給すべきものは支給する」としている。
