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劉兆玄行政院長、25日に奇美電訪問


ニュース 電子 作成日:2008年12月22日_記事番号:T00012434

劉兆玄行政院長、25日に奇美電訪問

 
 世界的な不景気の波を受け、深刻な需要低迷にあえぐ台湾の液晶パネル業界の状況を把握するため、劉兆玄行政院長は25日、尹啓銘経済部長など閣僚とともに南部科学工業園区(南科)を訪問し、奇美電子(CMO)を傘下に抱える奇美集団創業者の許文龍氏と会見する。その際に奇美電側は、政府が為替をコントロールすることにより、台湾業者の輸出競争力向上を支援するよう要求するとみられる。22日付経済日報が報じた。
 
 今年、韓国ウォンの対米ドルレートが40%下落した一方、台湾元の同レートは小幅な下落しか見せなかったことから、韓国パネル業者の輸出競争力が大きく増すことになり、台湾のパネル業者は需要の低迷に加えて、大きなダメージを受けている。
 
 奇美電も生産能力過剰に陥り、大量の派遣労働者の契約を中途解約する事態となった。派遣労働者は同社の正社員ではないものの、これは同社創業以来前例のない措置だ。
 
 また奇美集団では、政府に対し為替政策以外に、電力料金や科学工業園区の管理費の面でも支援を期待しているとされる。