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作成日:2008年12月23日_記事番号:T00012440
ドリンク業者も不況対策、氷なしは5元アップ!

台湾名物のドリンク、パールミルクティーとは、太いストローで飲むタピオカ入りアイスミルクティーのこと。街中のドリンクスタンドに必ずあるといってもよい定番の人気商品だ。
ドリンクスタンドチェーンの「元気Q[女乃]」のパールミルクティーは、ミドルサイズ(500cc)が1杯40台湾元(約110円)、ラージサイズ(700cc)が50元だったはず。ところがサラリーパーソンの李さんが、このところ気候も寒くなってきたので、「氷なしで」とミドルサイズを注文したところ、今までより5元高い45元を要求された。
店側は、「氷なしの場合は、氷の体積分牛乳を追加しなければならず、コストが上がるので、通常価格プラス5元としている」と説明。同チェーンでは9月以降、牛乳入りのアイス系ドリンクについては、氷なしの場合のほか、加熱する場合や全脂牛乳を低脂肪乳に変える場合も、一律5元アップしているという。
不況で売り上げが落ち込み、コーラやジュース、緑茶などのドリンク類でも氷なしは5元アップする、という業者も出ている。景気がよかったころは、業者側もこんなに細かいことを言わなかったのに、状況がすっかり変わった今はコスト削減に必死にならざるを得ないようだ。
李さんは、「氷なしの場合は、氷を作るコストが減るのに、どうして価格に反映しないの?!」と、店側のやり方に納得できないようだ。消費者側も財布のひもをしっかり締めたいところ。もし、氷なしで値段の据え置きを望むのなら、「氷入りの場合と同じドリンクの量で結構」と言ってみるのも手かもしれない。