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太陽電池業界、来年は供給過剰懸念


ニュース その他製造 作成日:2008年12月24日_記事番号:T00012489

太陽電池業界、来年は供給過剰懸念

 
 市場調査会社のアイサプライ(iSuppli)は23日、太陽電池業界で来年供給過剰が見込まれ、相場が大幅に下落するとの予測を示した。24日付工商時報が伝えた。

 同社は来年の太陽電池市場が「業界が発展を初めてから10年間で初めて『日食』に見舞われる」予測した。

 同社によると、世界における2008年の太陽電池設置量は3.8ギガワット(GW)だったが、09年は原油価格の下落や政府の補助政策の遅れなどで前年比9.6%増の4.2GWにとどまる見通しだ。

 これに対し、太陽電池生産量は08年の7.7GWから09年には同62%増の11.1GWに増加し、生産過剰率は今年の102%から来年には168%に達する見通しだ。このため、太陽電池価格は平均で現在の1ワット当たり4.2米ドルから来年末には2.5~2.75米ドルに下落すると予測した。

 同社はまた、台湾と中国の太陽電池メーカーは垂直分業方式を採用しているため、市場低迷の影響を受けやすいと分析し、今後は垂直統合型デバイスメーカー(IDM)形式の経営で、コスト削減が望まれると指摘した。