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作成日:2008年12月25日_記事番号:T00012505
飯島愛さん死去、台湾メディアがトップ報道

元AV女優で元タレントの飯島愛さん(本名:大久保松恵・36)が24日、東京都渋谷区の自宅マンションで死亡したニュースは、台湾社会にも大きな衝撃を与えた。台湾で飯島愛といえば、日本人AV女優の代名詞。メディア各社が彼女の訃報(ふほう)をトップニュースで扱ったことからも、台湾での人気と知名度の高さがうかがえる。
台湾各メディアの取り扱いを見ると、中国時報が1面トップと5面の「焦点新聞」で全面記事にしたのをはじめ、聯合報もA3面「焦点」でほぼ全面。自由時報は「影視芸文」のD1面トップ。蘋果日報は芸能トップと2面で報じ、芸能関係者数人の哀悼の声まで掲載した。
1990年代初めにAV女優としてデビューした飯島さんは、テレビの深夜番組出演でTバックの女王として一世を風靡(ふうび)。2000年に自身の壮絶な半生を赤裸々につづった自伝小説「プラトニック・セックス」を小学館から出版し、ミリオンセラー作家になった。小説は映画およびドラマ化された。07年3月に腎臓病のため突然芸能界を引退している。
日本のアダルトビデオを見た経験のある現在30~40代前半の台湾人男性にとって、飯島さんはまさに「青春時代の共通の思い出」とも言われるほど。彼女の訃報が伝わるや、インターネットのポータルサイト、ヤフー奇摩のニュースには3時間で2万件を超えるアクセスが殺到したという。
なお、飯島さんは01年2月に開かれた台北国際ブックフェスティバルで、自伝小説のプロモーションのために台湾を訪れ、愛ちゃん旋風を巻き起こした。同小説は台湾で12万部を売り上げたが、現在は絶版になっているという。