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運転資金の融資1615億元減少、過去7年半で最悪


ニュース 金融 作成日:2008年12月25日_記事番号:T00012515

運転資金の融資1615億元減少、過去7年半で最悪

 
 ▽台湾銀行▽合作金庫銀行▽台湾土地銀行▽華南銀行▽第一銀行──の政府系および旧政府系商業銀行の5行が11月に企業の運転資金向けに行った新規融資額は5,400億7,400万台湾元(約1兆4,806億円)で、前月からの減少幅は1,615億4,500万(23%)、単月としては2001年2月以来最悪の減少幅となった(春節の時期を除く)。例年ならボーナス支給の準備などで融資額が高まる時期の激減に、台湾経済の深刻な不調が表れているようだ。25日付工商時報が伝えた。
 
 中央銀行は融資額の減少について、▽企業の資金需要の低迷▽銀行の融資審査の厳格化──を挙げている。輸出受注などの激減で企業の運転資金は不足しているとみられるが、銀行の支援を受けることが困難になっているもようだ。
 
 ある銀行関係者は、融資金利も低く高収益が望めない中、銀行側もリスクを最小限にとどめる必要があると苦しい立場を説明した。リスク管理部門からは、来年第1四半期に中小企業の倒産が相次いで起こるとの見通しも示されている。銀行公会が、融資返済期限の半年繰り延べを推進しても、回収見込みの高い企業にしか実施できないのが実情だという。