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自動車・二輪車
作成日:2008年12月25日_記事番号:T00012530
自動車部品メーカー、業績悪化で大規模リストラ
自動車市場の世界的な低迷は、台湾の自動車部品業界にも影響を及ぼしており、特に自動車メーカーに直接納品するOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーではダメージが大きいようだ。各部品メーカーでは、▽資本支出の大幅削減▽中国工場の閉鎖・人員削減▽減産▽無給休暇──などで不景気に対抗している。25日付経済日報が報じた。
自動車用プラスチック部品の東陽実業は、今年通年で20%の減収を予測している。同社は中国事業で第3四半期に6,000万台湾元(約1億6,400万円)の損失を計上した。第4四半期もさらに赤字が膨らむとみられ、売掛金の積極回収、事業の縮小などの対策を検討しているところだ。
自動車用ライトの大億交通工業製造でも、域内市場の低迷を受け、この2カ月間で売り上げが30~40%減少しており、臨時雇い労働者の削減や無給休暇の実施で対応している。第4四半期は損益均衡に持ち込みたい考えだ。
欧米メーカーを主な顧客とする、駆動システムの和大工業は、ゼネラルモーターズ (GM)からの年間受注が2億元から8,000万元まで減少するなど、受注全体が大幅に縮小しており、▽減産▽5%の人員削減▽農業機械など自動車以外への供給を増やす──などによって不景気に対抗している。