ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年11月17日_記事番号:T00125337
裕隆集団傘下、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)の曽鑫城・総経理は16日、三菱自動車の新型スポーツ用多目的車(SUV)「XForce(エクスフォース)」を台湾で製造し、年末に発売すると表明した。中華汽車が三菱自動車の新車を発売するのは10年ぶり。主な競合は、トヨタ自動車の台湾生産SUV「カローラクロス」やホンダの「HR-V」だ。エクスフォースを皮切りに、台湾生産SUVなど今後2年で新車5車種を投入する計画だ。17日付経済日報などが報じた。

■台北オートショーで発表
エクスフォースは、12月31日から来年1月4日まで台北市信義区の世界貿易センター(TWTC)で開かれる台北新車暨新能源車大展(台北オートショー)直前の12月30日に発表、発売する。三菱自動車の中村達夫・副社長も訪台する予定だ。
中華汽車は10月31日、エクスフォースの先行予約を開始し、申し込み状況は順調だ。来年第1四半期(1~3月)の目標は5000台を掲げている。
今年4月に副総経理から昇格した曽・総経理は、エクスフォースは三菱自動車の東南アジア向け戦略車で、中華汽車はライセンスを取得して台湾生産化すると説明した。
中華汽車が、レベル2の先進運転支援システム(ADAS)を開発した。三菱自動車の北海道の十勝にあるテストコース(十勝研究所)で試験走行を実施し、新車の性能や操縦性を確認した。
三菱自動車の中村副社長は、中華汽車は三菱自動車の台湾総代理店かつ受託生産パートナーで、両社の関係は極めて緊密だと述べた。2車種を皮切りに、台湾市場に適した車種を模索し、提携範囲を広げる。
曽・総経理は、エクスフォースに続き、2027年初めに三菱自動車のSUV「Destinator(デスティネーター)」も台湾生産化する予定だと語った。
曽・総経理は三菱自動車の本社の会議で、SUV「パジェロ」や「アウトランダー」を台湾市場に投入することも確認したようだ。
■2年以内にシェア15%目標
曽・総経理は、台湾では2004年ごろ、三菱自動車の「Lancer(ランサー)」が全盛期を迎え、中華汽車は当時数年間、市場シェア首位を維持していたと指摘した。現在の市場シェア10%から、来年は12%、2年以内に15%に引き上げる目標だ。
中華汽車は、CMCの小型商用車(LCV)「J SPACE(Jスペース)」販売が安定成長しており、10月の新車登録台数(三菱、CMC、MG)は3758台で、前年同月比25%増加した。うちCMCは前月比18.1%増、前年同月比25.9%増の1869台でシェア5.4%だった。
1~10月の新車登録台数(三菱、CMC、MG)は前年同期比19%減の約3万5500台だった。うちCMCは24.5%増の2万435台でシェア6.2%、三菱は17.0%減の1万898台でシェア3.3%だった。
【セミナー情報です】
〜同様の失敗はもうしてほしくない〜「しくじり経営者と成功経営者の分岐点」セミナーを11月28日に無料開催します。
検索は「ワイズ、経営者の分岐点」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/125162.html
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722