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銀行の延滞債権額、3カ月連続の増加


ニュース 金融 作成日:2008年12月26日_記事番号:T00012549

銀行の延滞債権額、3カ月連続の増加

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)が25日発表した統計で、域内銀行の延滞債権額は11月、3カ月連続で増加し、計180億台湾元(約498億円)となったことが分かった。延滞債権の増加幅は9月16億元、10月46億元、11月118億元と加速度的に拡大している。金管会および銀行関係者は、9月に始まった世界経済の低迷による企業の資金繰り悪化が、11月になって一気に顕在化したと指摘している。26日付工商時報が報じた。

 域内銀行の延滞債権比率は11月末時点で1.6%と過去6カ月で最高となり、同紙では「不良債権処理が新たな延滞債権の増加に追い付いていない」と指摘している。

 また、11月末時点の域内銀行の融資残高は18兆6,700億元で、10月末に比べ625億元の増加となったが、増加幅は9、10月に比べ50%以上縮小した。残高が増加したのは、政府の企業支援策に協力している合作金庫銀行や台湾土地銀行などの政府系銀行に集中している。全体の半数以上に当たる19行では、融資残高が10月末に比べ減少し ており、多くの銀行が債権回収と与信引き締めに努めていることが見て取れる。