裕隆汽車は25日の董事会で、米政府に支援を求めている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）から裕隆通用汽車（YULON GM）の株式49％を１台湾元（約2.8円）で買い取り、100％子会社とすることを決議した。これにより、裕隆汽車はＧＭの台湾総代理店になる。26日付経済日報が報じた。
裕隆汽車は、資本金約10億元の裕隆通用に対し、２億1,000万元の増資も決めた。韓正平裕隆汽車副総経理は、ＧＭの台湾事業売却は、（資金不足で）増資に応じられないためと説明した。
裕隆通用の潘扶仁総経理は、今回ＧＭが株式を手放したことは、同社の台湾撤退を意味する訳ではなく、裕隆汽車が主導権を完全に握ることにより経営効率を向上させることが目的だと強調した。裕隆通用は2005年に設立され、裕隆汽車が生産したＧＭ車の販売を担ってきたが、いまだ黒字転換を果たしていない。
