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中国国家主席、軍事面で信頼醸成呼びかけ


ニュース 政治 作成日:2009年1月5日_記事番号:T00012577

中国国家主席、軍事面で信頼醸成呼びかけ

 
 中国の胡錦濤国家主席は12月31日、「台湾同胞に告げる書」発表30周年座談会で対台湾政策に関する重要演説を行い、中台は適当な時期に軍事問題に関して接触、交流を持ち、軍事安全に関する相互信頼の構築を目指すことが可能だとの認識を表明した。中国メディアが一斉に伝えた。

 軍事分野での信頼醸成は、台湾の馬英九総統がしばしば呼びかけていたもので、中国側も台湾側の姿勢に形式上は同調する姿勢を示した格好だ。しかし、台湾側は中国が台湾海峡沿岸に配備しているミサイルの撤去などを求めており、どれだけの具体的措置を伴うかが信頼醸成に向けた今後の鍵となりそうだ。

 胡主席はまた、「中台間は国家が統一されていない特殊な状況下の政治関係について実務的な検討を行うことが可能だ」とも述べ、政治面にさらに一歩踏み込んだ交渉を行う用意を明らかにした。政治面では「一つの中国」という原則の範囲内で台湾の国際機関参加をどこまで認めるかなどが今後の課題となりそうだ。

 このほか、胡主席は中台間で「総合的経済協力協定」(CECA)の締結が可能という認識を示した。CECA締結は馬総統が就任前に提唱しており、胡主席がこれに賛意を示したのは初めて。