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株式公開の建設会社、金融危機後初の不渡り


ニュース 建設 作成日:2009年1月6日_記事番号:T00012619

株式公開の建設会社、金融危機後初の不渡り

 
 新竹地区を地盤とし、株式を店頭公開している建設会社の志嘉建設が5日、額面2,946万台湾元(約8,288万円)の手形を期日に決済できず、不渡りを出した。不動産市場の低迷で、売れ残り物件を大量に抱えた建設会社は財務状況が悪化しているが、上場・公開建設会社で不渡りを出したのは同社が初めてだ。6日付蘋果日報が伝えた。
 
 同社は新竹地区での「国家芸術園区」第4期、「起飛特区」C区画、「大無限特区」第6期などの住宅物件の販売が不振で、銀行からの融資手続きにも手間取り、不渡りが出たとしている。同社は「一時的な資金不足であり、取引先企業、銀行と交渉を進めている。経営状況は正常だ」と強調した。
 
 志嘉建設は現在、1億3,000万元の運転資金が不足しており、6日までに手形決済ができなかった場合には、7日から信用取引禁止銘柄に指定される。
 
 同社の葉栄嘉董事長が振り出した手形7枚、計2,153万元も不渡りとなっているが、同社財務担当者は「個人取引によるもので、会社業務とは無関係だ」と説明している。
 
 建設業界では、金融危機による不動産景気の低迷で、財務状態が悪化する企業が相次いでおり、不渡りが連鎖的に拡大することに不安感が広がっている。