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製紙業界、「Q2に谷底から回復へ」


ニュース その他製造 作成日:2009年1月6日_記事番号:T00012623

製紙業界、「Q2に谷底から回復へ」

 
 需要不調により昨年第4四半期から業績が低迷している製紙業界では5日、中華紙漿と永豊餘造紙の大手2社が相次いで「業界全体の需要低迷は第2四半期に谷底に達して回復に向かう」との見方を示した。永豊餘では、「既に工業用紙の受注を獲得しており、第2四半期の業績に貢献することは確実」としている。6日付経済日報が報じた。
 
 観測によると北米の長繊維パルプ価格は、昨年7月の1トン850米ドルをピークに現在同550米ドルまで約35%下落した。「CIP商品行情網」によると、工業用紙の主要原料となる古紙価格も、米国市場価格で昨年11月の1トン190~200米ドルから現在90~100米ドルに、域内価格で昨年4月の1キロ7台湾元から現在1.8元(約5円)まで約75%下落している。
 
 パルプと古紙の価格下落は、永豊餘や正隆紙業など大手のコスト低減に貢献するとみられ、永豊餘では「市場全体の需要回復には一定の時間がかかるが、原料コストの低下により紙価が下落し、工業用紙の大型受注獲得につながった」としている。