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奇美電、中国から大型受注獲得か


ニュース 電子 作成日:2009年1月6日_記事番号:T00012632

奇美電、中国から大型受注獲得か

 
 農村への家電普及と内需拡大のため、中国政府が今年2月から実施する「家電下郷」プロジェクトにより、奇美電子(CMO)が早くも恩恵を受けているようだ。6日付工商時報は、同社が既に中国の家電業者から4年間、1,000万枚規模に及ぶ液晶テレビ用パネルを受注したとの観測を伝えた。

 この観測に対し奇美電は直接のコメントは避けたものの、「中国からの受注は昨年11月より確かに増えている」と表明している。同社売上高に占める中国からの受注比率は現在20%前後。

 「家電下郷」プロジェクトは、農業従事者の家電製品購入に対し政府が2,000人民元(約2万7,000円)を上限に13%の補助金を支給するもの。上限額からみて液晶テレビは19、22、26インチ型の低価格機種が主な対象となるとみられる。また、奇美電によると、「家電下郷」の対象製品は中国ブランドが主となるが、同社は早くから同国市場での展開を進めており、商機獲得が望めるとしている。

 証券会社では、奇美電のほか友達光電(AUO)、群創光電(イノルックス・ディスプレイ)が同プロジェクトによる恩恵を受けるとみており、第1四半期下旬から各社に大型受注が相次ぐと予測している。