ニュース 電子 作成日:2026年1月30日_記事番号:T00126688
グラフィックスプロセッサー(GPU)大手の米エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)最高経営責任者(CEO)が29日午後、台湾に到着した。市場では、エヌビディアが台北市北投区・士林区の北投士林科技園区(北士科)に本部を設立するほか、北士科の西側に第2本部を設置するとの見方が浮上している。フアンCEOは30日、「可能性はある」と神妙な表情でコメントした。台湾には従業員やサプライヤー、顧客が多いので、なるべく多く建てるべきだと語った。30日付経済日報などが報じた。
エヌビディアのフアンCEOは29日、本部のデザイン案はまだ外部に公表していないが、非常に美しいと語った(29日=中央社)
台北市政府の上層部は29日、今のところエヌビディアの第2本部に関する情報はないと説明した。
エヌビディアは今回の訪台で、北士科での本部設置のため、台北市政府と地上権契約を締結するとされる。スケジュールについて台北市政府の上層部は、エヌビディアに合わせると説明した。フアンCEOは、報道陣に対し「あなたたちが空いている日に調整するよ」と答えて、明言を避けた。
エヌビディアの第2本部の候補地とみられているのは、北士科の西側にある洲美国民小学(小学校)の予定地だ。敷地面積は4.6ヘクタール。
エヌビディアの本部予定地(北士科のT17区画とT18区画)は当初、生命保険会社の新光人寿保険が地上権を保有していた。地上権移転の交渉が難航する中で、台北市政府が洲美国小の予定地をエヌビディアに提供する案も検討されていた。
エヌビディアのオフィスは台北市南港区と新竹にある。台湾拠点の従業員数は公表していないが、昨年の台湾拠点の尾牙(忘年会)には1500人以上が出席していた。
■「TSMC海外生産は必要」
台湾と米国の関税交渉合意についてフアンCEOは、「素晴らしい成果だ」と評価した。米国にとっての台湾の戦略的価値と、世界における台湾の重要性が改めて示され、その中心が、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)だと語った。
フアンCEOは、TSMCの米国工場は生産能力の移管ではなく、生産能力の拡大だと指摘した。今後10年にわたり、TSMCは生産能力を大幅に拡大し、大部分は台湾になるが、米国や欧州、日本でも生産すると語った。AI半導体の需要拡大で、先進製造プロセスが必要となる中、TSMCの増産を台湾のエネルギーだけでは支えきれないため、海外生産は必要だと説明した。
■H200の中国輸出はまだ
エヌビディアのAI半導体「H200」の中国輸出についてフアンCEOは、米国政府には認められたが、中国政府はまだ審査段階だと説明した。今後、輸出が認められれば、受注があり次第、TSMCと生産能力を協議すると語った。
フアンCEOは4日間の滞在予定だ。29日の訪台後、TSMC創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏と会食した。TSMCの魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長とも会うようだ。30日はエヌビディア台湾拠点の尾牙に出席し、31日はサプライヤー関係者と会食するとみられている。
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