ニュース 医薬 作成日:2026年5月18日_記事番号:T00128502
美容クリニックでの隠しカメラによる盗撮疑惑が相次いで発覚する中、台北市政府と新北市政府は15日、美容クリニックチェーン最大手の愛爾麗診所(Airlee)の計5店に対し、患者のプライバシーを侵害したとして、医療法違反で計275万台湾元(約1400万円)の過料を科し、6カ月の営業停止を命じた。光沢診所(ドクター・シャイン)や聖宜診所(セントエイル・クリニック)にも営業停止命令が出され、処分対象は合計11店に上った。組織的な犯行が業界内で広がっていた可能性が浮上している。16日付聯合報などが報じた。
高雄市新興区の愛爾麗診所(14日=中央社)
美容クリニックでの盗撮疑惑の発覚は、愛爾麗診所の新北板橋店(新北市板橋区)で5月1日、痩身コースを受けていた30歳の女性客が、着替えの際に天井に不審な物体があることに気づいたことがきっかけだった。女性客がスタッフに尋ねたところ、火災警報器だと説明された。女性客が中にカメラのようなものがあったと警察に通報し、捜査当局が4日に現場を調べたところ、小型の隠しカメラを確認した。翌日、3店を捜索し、録画装置を押収したが、新北板橋店では最近の映像データが削除されていた。

裁判所は7日、愛爾麗集団総裁の常如山・容疑者、特別助理の張元齡・容疑者、カメラと録画装置の納入業者の謝金亨・容疑者の3人に対し、勾留と接見禁止を言い渡した。
衛生福利部(衛福部)の石崇良・部長は8日、違法と知りつつ目的を持って行われており、決して許すことはできないと述べた。翌週11日、地方政府に対し、証拠があれば営業停止処分を下すよう指示すると語った。
その後の各県市政府の調査で、光沢診所や聖宜診所などでもカメラなどが見つかった。
高雄市政府は14日、愛爾麗診所の高雄市左営区と新興区の2店舗に、患者の同意を得ずに身体のプライベートゾーンを撮影していたなど、薬事法、医療法違反で、11日から6カ月の営業停止を命じた。
台北市政府は15日、愛爾麗診所の台北市大安店、南京愛爾麗診所(中山区)に対し、計125万元の過料を科し、6カ月の営業停止を命じた。
新北市政府は15日、愛爾麗診所の新荘店、林口店、永和店の3店に対し、それぞれ罰金50万元を科し、6カ月の営業停止を命じた。新北板橋店では録画装置が初期化されており、台湾新北地方検察署(地検)がデータの復元を進めている。証拠が揃い次第、新北板橋店に対しても過料50万元を科し、6カ月の営業停止処分を下す方針だ。
■聖宜診所、「客にカメラ告知」
台北市政府は15日、光沢診所の台北忠孝店(台北市大安区)に対し、過料50万元を科し、6カ月の営業停止を命じた。
台中市政府は15日、光沢診所の台中公益店(台中市南屯区)、聖宜診所の2店にそれぞれ過料50万元を科し、6カ月の営業停止を命じた。
聖宜診所は15日、医療の安全と管理の必要性から館内に監視カメラを設置しているが、隠しカメラではなく、施術の前に患者に同意書で告知していると主張した。今後、台中市政府に対し、行政処分の取り消しを求める方針だ。
台中市政府は、聖宜診所で防犯センサーに似せた小型カメラを押収した(15日=中央社)
このほか、▽美容クリニック「楽菲時尚診所」、「研医明診所」、▽光沢診所の関連会社が展開する中国医学クリニック「京都堂」、岩盤浴施設「沢之湯」、メディカルコスメクリニック「彤顔」、▽台北市の高級月子中心(産後ケアセンター)、「汭恩産後護理之家」──なども盗撮の疑いがあり、調査中だ。
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