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高雄市の08年住宅開発45%減、18年ぶり最低


ニュース 建設 作成日:2009年1月19日_記事番号:T00012931

高雄市の08年住宅開発45%減、18年ぶり最低

 
 高雄市建築開発商業同業公会などによると、高雄市の2008年住宅供給件数は3,355件で、前年比45%の減少となり、過去18年で最低を記録した。不動産仲介業、信義房屋では、「高雄の経済発展のスピードは鈍化しており、これが不動産市場停滞の主因となっている」と分析している。19日付経済日報が報じた。

 また不動産業者によると、同市では住宅価格の下落圧力がますます強まっており、陳水扁前総統が購入したことで有名になった高級マンション「人文首璽」(鼓山区明誠四路)でも、高層階の価格がピーク時の坪単価30万台湾元から現在19万元(約51万6,000円)に下落した。市街地の左営区では過去最低となる坪単価6万9,000元という安値も出現しているという。信義房屋の主管は、「世界金融危機の影響で銀行が与信緊縮策を取る中、開発業者は値下げしてでも現金を求めている」と指摘した。

 このほか、ある大手建設業者が市街地で開発した物件では、数十戸が販売されているが、過去3カ月に100組以上が下見に訪れたにもかかわらず、成約はわずか3件にとどまっているという。ただ、不動産市場の専門家として知られる政治大学地政系の張金鶚教授は、「台中および高雄の住宅価格は、台北に比べると実情に合っており、これは不動産市場が安定して発展することを表している」と指摘している。