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作成日:2009年2月2日_記事番号:T00013063
春節9連休の遊園地、消費券効果で大入り
9日間(1月24日~2月1日)の大型連休となった今年の春節(旧正月)は、天候に恵まれた上、消費券効果や中国人観光客の訪台が加わり、各地の大型テーマパークでは予想を上回る大入りとなった。
交通部観光局の統計によると、春節連休に台湾を訪れた中国人観光客は約1万3,000人。特に1月26日は単日で過去最高の3,049人を記録した。彼らが1日1人当たり9,000台湾元を消費したと見積もった場合、少なくとも8億元(約21億2,000万円)以上の観光収入がもたらされたことになる。
今年は昨年より5日間多い9連休となったことで、各地のテーマパーク(23カ所)の入園者数は、昨年比5割増の延べ85万人にも達した。売上高も5億元余りと、昨年に比べて3~4割成長した。
観光局の統計によると、入園者数トップ3は順に、▽六福村主題遊楽園(新竹県)▽小人国主題楽園(桃園県)▽剣湖山世界(雲林県)──。売上高ランキングでは順に▽六福村▽剣湖山▽九族文化村(南投県)──だった。
期間中の入園者数、売上高でいずれもトップとなった六福村では、入園者数が延べ14万人を突破し、台湾中部大地震(1999年9月21日)以来で最高の1億元近い業績を上げた。今年初めて12歳以下を無料にしたことで、南部からの家族連れが増えた上、好天と消費券の相乗効果が表れた形だ。
剣湖山は、500元分の消費券で899元の入園チケットが購入できる優待キャンペーンを実施し、入園時間を午後9時まで延長したことで、入園者数は10万人を突破。園内併設のホテルも、稼働率は9割以上と好調だった。
業者間では、「消費券がなければ売上高は昨年同期比4割減」とする声も聞かれた。実際、消費券による入園は、野柳海洋世界(台北県万里郷)では7割、剣湖山では5~6割、花蓮遠雄海洋公園(花蓮県)では3~4割に上った。春節直前に配布された「お年玉」の消費券、確かに消費拡大効果があったようだ。