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TSMC、ザイリンクスの32ナノ生産委託先に


ニュース 電子 作成日:2009年2月5日_記事番号:T00013177

TSMC、ザイリンクスの32ナノ生産委託先に

 
 ロジックIC大手の米ザイリンクスは、韓国サムスン電子と45ナノメートル製造プロセスで提携したのに続き、次世代の32ナノメートル製造プロセスでは、従来の提携相手である聯華電子(UMC)、新規参入のサムスン電子に加え、台湾積体電路製造(TSMC)も生産委託先の候補としているもようだ。5日付電子時報が伝えた。

 TSMCはこれまで米ザイリンクスとは取引関係がなかった。消息筋によると、TSMCはザイリンクスからの受注に向け、同社に合わせた製造プロセスを構築しており、2010~11年の量産化に向けた準備を進めているという。

 背景にはザイリンクスが32ナノメートル製造プロセスによるFPGA(プログラム書き換えが可能なロジックデバイス)の生産を行うに当たり、生産委託先の多角化を目指していることがある。TSMCが受注に成功した場合、32ナノメートル製造プロセスによる受注は10年以降になるとみられる。TSMCは現在、ザイリンクスと競合関係にある米アルテラからFPGAの生産を受注している。

 一方、同日付蘋果日報によると、ザイリンクス幹部は4日、45ナノメートル製造プロセスでサムスン電子と提携した後もUMCと密接な関係を維持すると強調し、今後数年間は50%以上の製品の生産を同社に委託することになるとの認識を示した。