台北市における高級住宅物件の１坪当たり平均価格は2008年、44万6,000台湾元（約121万円）となり、世界110カ国・地域で43位だったことが、グローバル・プロパティー・ガイド（Global Property Guide）の統計で分かった。10日付蘋果日報が報じた。
同統計によると、世界４位の東京が１坪202万3,200元、次いで５位の香港が１坪181万2,600元、８位のシンガポールが109万500元――と、アジア主要都市の高級住宅価格が台北市を大きく上回った。
また、高級住宅の不動産価格と年間賃料収入に基づく収益率を見ると、昨年台北市は2.38％でアジア主要都市の最下位、世界主要都市でも欧州南西部のアンドラ公国のみを上回るワースト２位だった。なお収益率は、▽東京4.86％▽香港3.73％▽シンガポール3.97％――だった。
不動産仲介業者は、台湾の不動産市場の低迷で、賃料が大きく落ち込んでいることが主因と指摘した。また、「今年は販売価格、賃料ともに上昇は見込めず、下がらなければ御の字だ」と悲観的な見方を示した。
なお、07年の調査では、台北市は対象に含まれていなかった。
