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札幌旅行の台湾人バックパッカー、ホテルで死後4日目に発見


ニュース 社会 作成日:2009年2月16日_記事番号:T00013380

札幌旅行の台湾人バックパッカー、ホテルで死後4日目に発見

 
 台湾人バックパッカーにとって日本は「個人旅行者の天国」と称されるほどの人気となっている。しかし昨年9月、これまで年に2~3回来日するほど日本を気に入っていたバックパッカー、曽紀豪さん(31)が、札幌のホテルに宿泊中、脳卒中で倒れ、4日後のチェックアウト予定日まで発見されなかったという悲しい事故が起きていたことが分かった。発見が遅れたことに対し曽さんの遺族は、「ホテルから十分な説明がない」と不満を訴えている。16日付中国時報が報じた。

 個人旅行の豊富な経験を基に、インターネットに文章を発表し、ちょっとした有名人となっていた曽さんは昨年9月末、ネット上で知り合った友人2人とともに札幌に旅行に出掛けた。同地で3人は、有名ホテルチェーン、東横インの2店に分かれて別々に宿泊した。曽さんは1日目に部屋に入って以来一度も外出せず、心配になった友人が連絡を取ろうと何度も曽さんの部屋に行こうとしたが、ホテル側は「宿泊客のプライバシー保護」を理由に友人らが上階に向かうことを拒否したという。

 結局、曽さんはチェックアウト予定日となっていた5日目に遺体となって発見され、その後警察の調べによると、宿泊初日の夜に脳卒中で死亡していたことが分かった。

 警察の説明によると、死亡時刻は深夜だったため翌日発見していても手遅れだったという。しかし曽さんの遺族は、「宿泊客が在室中で4日間も清掃に入れなかったことを不審に思わないのはおかしい」と話し、「何の説明もなく、法的な過失はないかもしれないが誠意がない」と強い不満を訴えている。