中国車初の台湾進出が確定した。太子汽車工業は傘下の勝栄汽車工業を通じ、中国最大の自社ブランド自動車メーカー、奇瑞汽車の製品を導入し台湾市場で販売する。今年第４四半期に最初の車種を発売する予定だ。18日付経済日報が報じた。
観測によると、現在のところ中国車の完成車両の輸入が開放されていないため、台湾メーカーと海外大手メーカーとの提携モデルを踏襲し、勝栄汽車が台湾総代理として奇瑞車を台中県大肚工場で組み立てることになるという。
奇瑞汽車は、中国で３万人民元（約40万円）の超小型車「ＱＱ」を販売して人気となっており、勝栄が台湾に導入する車種の一つになるとみられる。また勝栄では、中国車に対する固定観念を打破するため、奇瑞汽車の英語名、「Chery（チェリー）」を使用する考えだ。
勝栄汽車は既に台北市汽車代理商業公会（ＴＡＤＡ）への加入を申請し、同公会が主催する「台北国際新車大展」への参加資格を取得している。同社幹部は、「今年の新車大展には必ず参加し、奇瑞車の最新シリーズを展示する」と表明した。
