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プルデンシャルの台湾事業、中国人寿が買収【表】


ニュース 金融 作成日:2009年2月23日_記事番号:T00013550

プルデンシャルの台湾事業、中国人寿が買収【表】

 
 外資系保険会社の台湾撤退が相次ぐ中、中国人寿保険は20日までに、英プルデンシャルの台湾法人「保誠人寿保険」を買収することで合意した。台湾法人は6億ポンド(約808億円)の累積損失を抱えており、事業譲渡価格は1台湾元(約2.68円)の事実上の無償譲渡となる。21日付工商時報が伝えた。
 
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 今回の事業譲渡では、プルデンシャルが中国人寿の新株1億4,550万株を1株当たり15元、総額21億8,250万元で引き受けることが条件となっている。これにより、プルデンシャルは中国人寿の株式9.95%を保有する筆頭株主となる。

 プルデンシャルは業務譲渡で、8億ポンドの資本準備金から累積損失を差し引いた2億ポンドを回収するが、それを中国人寿株の取得に充てるため、実質的には1億5,000万ポンドの資金を追加で投じることになる見通しだ。

 保誠人寿の前身は第一人寿だったが、1995年に慶豊集団の出資を受け、その後に慶豊人寿に社名変更、99年に慶豊集団はプルデンシャルに事業譲渡していた。

 プルデンシャルが台湾撤退を決めたのは、中央銀行による相次ぐ利下げで保険業界の営業マージンが急速に縮小し、業績改善のめどが立たないことや欧州での会計基準変更による負担増が理由だ。プルデンシャルのブランドは中国人寿が引き継ぐことになる。