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ASE、元隆電子と戦略提携


ニュース 電子 作成日:2009年2月24日_記事番号:T00013597

ASE、元隆電子と戦略提携

 
 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)世界最大手、日月光半導体(ASE)と、金属酸化膜形電界効果トランジスタ(MOSFET)を主力とする中堅ファウンドリー、元隆電子(AMPI)は23日、戦略提携を結んだと発表した。24日付経済日報が伝えた。

 ASEグループの呉田玉営運長(COO)によると、同社は元隆との提携でMOSFETなどディスクリート半導体(トランジスタなど単機能の半導体)分野での競争力を強化するとしている。同社は昨年中国山東省の威海愛一和一電子の買収によってトランジスタ製造に参入している。愛一和一は依然赤字で、元隆との提携には同社の業務規模の拡大による業績向上を図る狙いもある。

 ただ、元隆の売上高は年間10億台湾元(約27億円)前後にとどまっており、1,000億元規模のASEへの貢献は限定的だ。このため市場では、ASEの狙いは昨年の増資で元隆電子の筆頭株主(出資比率16%)となった鴻海精密工業との提携に道をつけることにあるのではないかという観測も出ている。