宏達国際電子(HTC)は23日、タッチスクリーン式スマートフォン「HTC Touch」(通称・阿福機)シリーズで、全地球測位システム(GPS)機能を搭載した「Touch Cruise」の2代目機種を発表した。希望小売価格は、不景気を考慮し、初代より7,000台湾元引き下げ1万6,900元(約4万6,000円)に設定。米アップルの「iPhone 3G」からシェアを奪い返したいところだ。24日付経済日報などが報じた。
Touch Cruiseの2代目機種(HTC提供)
「Touch Cruise」の新機種は、最近アップルとの提携関係を深めている中華電信や神脳国際(セナオ・インターナショナル)ではなく、聯強国際(シネックス・テクノロジー・インターナショナル)から販売すると発表された。今後は、台湾大哥大(タイワン・モバイル)と提携する可能性もあるという。
董俊良HTCアジア太平洋地区副総経理は、多様な販売チャネルによる効果拡大を期待していると語った。同機種は、24日から香港市場でも発売となり、第1四半期中にアジア・太平洋の各市場でも販売される予定だ。
1月の台湾市場の携帯電話販売シェアは、HTCが販売額ベースで4.52%(6位)、販売台数ベースで1.1%(10位)だったのに対し、アップルは販売額ベースで6.89%(4位)、販売台数ベースで1.7%(7位)といずれもHTCを上回った。