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中国で液晶パネル品薄、需要が急増【表】


ニュース 電子 作成日:2009年2月24日_記事番号:T00013600

中国で液晶パネル品薄、需要が急増【表】

 
 中国政府が農村部での家電普及を目指す「家電下郷」プロジェクトを推進していることを受け、26、32インチの液晶テレビの販売台数が昨年12月以降約30%増加し、液晶パネルの供給が10%ほど不足する事態になっている。これを受け、台湾の奇美電子(CMO)、友達光電(AUO)など液晶パネル大手メーカーに対する発注が増加している。24日付工商時報が伝えた。
 
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 中国の家電業界では、家電下郷プロジェクトが全国に拡大されたことを受け、今年の液晶テレビ販売台数が昨年の1,400万台を大幅に上回り、少なくとも2,000万台に達すると予想されている。しかし、中国には第5世代の液晶パネル工場しかなく、26、32インチの液晶パネルは第6世代工場から供給されるため、台湾、韓国のメーカーに依存しているのが現状だ。現在、奇美電とAUOによる中国市場でのシェアは30~40%とされる。

 中国の家電メーカーは、家電下郷プロジェクトによる需要が予想を上回り、液晶パネルを事前に確保していなかった上、液晶パネルメーカーが昨年第4四半期以降減産に入ったことから、供給不測が急速に表面化した。

 このため、奇美電とAUOは最近、中国への出荷量を50~60%増やし、供給不足の解消に努めている。