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陳前総統、法廷で暴露戦術展開


ニュース 政治 作成日:2009年2月25日_記事番号:T00013608

陳前総統、法廷で暴露戦術展開

 
 国務機密費横領や資金洗浄(マネーロンダリング)など4件の罪に問われている前総統の陳水扁被告に対する2回目の公判が24日台北地方法院で行われ、陳被告は「李登輝元総統と台湾団結聯盟が中国共産党から2億~3億元(約5億6,000万~8億4,000万円)のカネを受け取っていた」など、起訴事実とは関係のない話の暴露戦術を展開した。25日付聯合報などが報じた。
 
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陳前総統を乗せ台北地方法院に到着した護送車。「ハンストで頭がおかしくなったのか」など、世論は実に冷ややかだ(24日=中央社)
 
 陳被告は「検察と裁判所が連携して自分を抹殺しようとしている」という認識を示し、罪を認めない姿勢を改めて示した。さらに、▽李元総統への中国による資金提供疑惑▽馬英九総統と黒人タレント、チョコレートが親密な関係にあり、(それを記録した)光ディスクをチョコレートの元妻が持っている▽最高検察署特別偵査組(特捜部)の越方如検察官が、以前蔡英文氏(現民進党主席)を通じ、余文受刑囚(馬英九総統の台北市長時代の特別費事件で、文書偽造罪で服役した元台北市長室秘書)の特赦と求めてきた。しかし断ったため、民進党陣営の県長ら5人が相次いで起訴された──など暴露話を続けた。

 聯合報は陳被告の戦術について、息子夫婦をはじめ他の事件関係者がそろって罪を認めるなか、形勢不利と判断して他人にスミを吐きかける「イカ戦術」に転じたと分析した。また、「もちろん何のプラスにもならない」と論評した。