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ぜいたく税、財政部が来年導入を計画【表】


ニュース その他分野 作成日:2009年2月25日_記事番号:T00013612

ぜいたく税、財政部が来年導入を計画【表】

 
 財政部はぜいたく品に対し加重課税を行う奢侈(しゃし)税を来年から導入する方向で検討している。課税対象は10万台湾元(約28万円)以上の消費行為で、税率は一律20%とする案が有力だ。高価な宝石類、腕時計、化粧品、ブランドバッグ、ブランド衣料、高級乗用車、高級住宅、宴席などが対象に含まれる見通し。25日付経済日報が伝えた。
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 財政部は奢侈税導入の狙いについて、税収確保が目的ではなく、高額消費行為への加重課税による税負担の公平性確保、無駄の抑制、台湾製品の購入促進による産業振興など複数の目的を達成するためとしている。

 財政部は過去半年にわたり奢侈税導入に向けた検討作業を進めてきた。現在は学識者に研究報告を半年以内に提出するよう求めている。導入時期については、景気回復後としたい考えで、早ければ来年にも導入される可能性がある。

 一方、奢侈税の対象となる可能性が高い宝石、高級腕時計などの販売業者は、景気低迷に拍車を掛けかねないとして懸念を表明している。

 エルメス台湾法人の李文嬌総経理は「金融危機が消費市場に打撃を与えており、政府は消費を促進すべきであり、さらに奢侈税を導入するのでは、消費刺激などできない」と反発。別の業者は「台湾が奢侈税を導入すれば、香港が得をすることになる」と顧客流出を懸念した。