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銀行・生保の格付け見通し、中華信評が「ネガティブ」に


ニュース 金融 作成日:2009年2月25日_記事番号:T00013616

銀行・生保の格付け見通し、中華信評が「ネガティブ」に

 
 格付け会社の中華信用評等(タイワン・レーティングス)は24日、台湾の金融業見通しを発表し、信用リスクと市場リスクの増大を理由に銀行と生保業界に対する格付け見通しを「ネガティブ」に下方修正した。ただ、証券会社と損保業界に関しては、十分な資本力を備えているとして、格付け見通しを「安定的」に据え置いた。25日付工商時報が伝えた。

 同社金融サービス格付け部の朱素徴副総裁は「大部分の銀行、保険会社、証券会社の昨年の業績には失望した。金融システム全体の流動性は依然良好だが、多くの企業が増資が困難な状況に陥っており、台湾の金融業は今年、財務構造改善に取り組む上で大きな困難に直面する」との認識を示した。

 同社は金融産業が不良債権処理コストの上昇、投資市場の低迷、売り上げ減少という三重苦に苦しんでいると指摘し、現在の景気低迷が今年いっぱい続くとの見通しを示した。その上で、昨年からサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題で、資産の評価損計上が相次いだ上、最近の金融危機で資産価値がさらに影響を受けており、大半の金融機関で今後数四半期以内に業績が回復に転じる可能性は低いと分析した。