経済部統計処の24日の発表によると、1月の輸出受注額は176億8,000万米ドルで、前年同月比の減少幅は41.67%と3カ月連続で過去最悪を更新。マイナス成長は4カ月連続となった。特に中国からの受注は、前年比マイナス54.71%(36億5,500万米ドル)と下落幅が大きく、過去最悪を更新するとともに、マイナス成長は6カ月連続となった。これにより、地域別の受注比率で欧州(20.8%)を下回る20.7%にまで減少した。25日付工商時報が伝えた。
地域別で最大比率(25.8%)を占める米国も、過去最悪の減少幅である前年比マイナス37.33%(45億6,000万米ドル)、5カ月連続のマイナスとなった。10.5%を占める日本も35.07%減(18億5,500万米ドル)、欧州は30.73%減(36億8,100万米ドル)と主要地域すべてで3割以上下落した。
製品別では全体の24.1%を占める電子製品が前年比マイナス38.85%、24.7%を占める情報・通信製品はマイナス30.47%だった。また、パネルを中心とした精密機器は前年比マイナス61.13%で減少幅が最大となった。
経済部は、1月の受注減の原因として、世界的な金融危機のほか、春節(旧正月)休暇により稼動日数が少なかったことも挙げた。2月はやや回復するとしながらも、第1四半期で大幅なマイナスになることは避けられないとしている。
このほか、企業を対象としたアンケート調査での2月の受注見通しは、1月と比較して▽減少、37.63%▽横ばい、39.82%▽増加、22.55%──という結果だった。