ＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）世界最大手、鴻海精密工業が米ヒューレット・パッカード（ＨＰ）と合弁で、トルコに中東や欧州市場向けのパソコン（ＰＣ）組み立て工場を設立する。初期投資額は6,000万米ドルの計画だ。両社は現在、ロシアにもＰＣ組み立て工場を建設中だ。25日付経済日報が報じた。
鴻海は昨年、連結売上高が前年比19％増の1兆4,730億台湾元（約４兆円）となり、数年ぶりに年成長率30％の目標を達成できなかった。
ノートＰＣの世界シェア首位に立つＨＰとの提携強化は、鴻海の成長にとって大きな武器となるとみられる。さらに、低価格ノートＰＣ（ネットブック）人気や多ブランド戦略により欧州のノートＰＣ市場シェアで首位に立ち、世界市場でも首位ＨＰの座を脅かす存在となっている宏碁（エイサー）にとって脅威になるとみられる。
